冬の寒い季節には欠かせないブーツ。しかし、長時間履いていると気になるのがその「臭い」です。
なぜブーツはほかの靴と比べて臭いがつきやすいのでしょうか?本記事では、ブーツ特有の臭いの原因を探り、日々のお手入れから専門的な対策まで、臭いを予防し取り除くさまざまな方法をご紹介します。
臭い対策におすすめの消臭アイテムも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
ブーツの臭いの原因は足と靴の雑菌
ブーツから発生する不快な臭いの主な原因は、足と靴内部に繁殖する雑菌です。まずは悪臭が発生するメカニズムを理解し、それから臭い対策を始めましょう。
ブーツの雑菌が繁殖
ブーツ内部は高温多湿になりやすく、雑菌の繁殖に適した環境です。雑菌は足裏から出た汗や皮脂などを分解し、不快な臭いを発生させます。
通気性が悪いブーツは空気の流れが限られており、湿気が逃げにくいため、特に雑菌が繁殖しやすい環境となります。
足の雑菌が繁殖
人の足には常在菌が住み着いており、足から漂う悪臭はこの常在菌の繁殖が原因です。人の足は汗腺が非常に多く、1日にグラス1杯分の汗をかくこともあります。
汗自体はほとんど無臭ですが、雑菌が足の皮膚の角質や汗を分解する過程で、不快な臭いの原因となる物質を生産します。
ブーツと足の臭いを対策する方法
ブーツが臭くなるのを防ぐには、ブーツと足の両方の臭い対策が重要です。それぞれどのような対策方法があるのかチェックしていきましょう。
ブーツの臭いの対策
ブーツの臭いの対策では、いかにブーツ内の湿気を取り除くかが鍵となります。ここでは3つの効果的な湿気対策をご紹介します。
01 ドライヤーで乾燥させる
ドライヤーを温風設定にし、ブーツの開口部から内部に向けて風を送ることで、湿ったブーツを素早く乾かせます。
ただし、ドライヤーの熱がブーツの素材にダメージを与えないよう、一定の距離を保ちながら熱風を均等に分散させることが重要です。
02 日陰の風通しの良い所に干す
ブーツを履いたあとは風通しの良い場所で乾燥させて、ブーツ内部の湿気を外へ逃しましょう。直射日光はブーツの素材を傷める可能性があるため、日陰での乾燥がおすすめです。
03 新聞紙や木炭などで除湿する
新聞紙や木炭には吸湿・消臭効果があり、ブーツ内の湿気と臭いを取り除くのに役立ちます。新聞紙の場合は、丸めてブーツの内部に詰め込みましょう。
木炭は直接ブーツに入れると黒くなる可能性があるので、ブーツの近くに置くか、目の粗い布袋に入れてからブーツの中に入れましょう。
足の臭いの対策
足の臭い対策においては、日常的なケアが非常に大切です。以下では、日々の習慣の中で意識すべきポイントを3つ解説します。
簡単にできる対策なので、すぐに実践してみましょう。
01 足をしっかりと洗う
毎日足をしっかり洗うことで、臭いの原因となる汗や皮脂などの汚れを落とすことができます。足の裏・指の間・足首まで石鹸を使って丁寧に洗い、清潔な状態を維持しましょう。
足が湿ったまま靴下やスリッパを履くと雑菌が増えやすくなるため、洗ったあとはしっかりと乾かしてください。
02 足の角質をケアする
足の皮膚は特に乾燥しやすく、角質層が厚くなりがちです。角質は雑菌の栄養源になるため、足用のやすり・スクラブ・角質パックなど専用のアイテムを使って定期的にケアしましょう。
角質ケア後はひび割れ防止のために、保湿クリームやローションを使用して保湿をしてください。
03 足の爪を定期的に切る
足の爪が伸びると爪と指の間に汚れや垢が溜まりやすくなり、悪臭の発生につながります。
足の爪を適切な長さに保つことで、衛生的な状態の維持が可能です。爪を切る際は角を丸く整えると、爪が肌を傷つけるのを防げます。
ブーツの臭いにおすすめの消臭アイテム3選
ブーツの臭いを効果的に取り除きたいなら、消臭アイテムを使うのがおすすめです。ここでは、臭いの根本原因にアプローチできる便利な消臭アイテム3選をご紹介します。
殺菌効果のある石鹸を使う
殺菌効果のある石鹸には、雑菌の繁殖を抑制し、足を清潔に保つ成分が含まれています。
足の裏・指の間・爪の周辺など、雑菌が繁殖しやすい部位を重点的に洗い、洗浄後は足をしっかりと乾かしましょう。
置き型消臭剤を靴箱に置く
靴箱は閉じられた空間であるため、ブーツを履いたあとの湿気と臭いがこもってしまいます。
置き型消臭剤をブーツの近くに置いておくことで、イヤな臭いの軽減が可能です。消臭効果が低下したと感じたら、新しいものに交換しましょう。
消臭剤で除菌&抗菌をする
除菌効果を持つ消臭剤は雑菌の成長を阻害し、臭いの発生を抑えます。一方、抗菌効果を持つ消臭剤は雑菌の繁殖を防ぎ、ブーツ内を清潔な状態に維持します。
消臭と抗菌の効果を併せ持つ成分が含まれた消臭剤は、臭いの原因となる雑菌を根本から取り除くことが可能です。
ブーツの臭いの予防方法
ブーツの臭いは、日々のちょっとした行いで予防することができます。以下の予防方法を日常の中に取り入れて、悪臭の発生を抑えましょう。
毎日同じブーツをはかない
毎日同じブーツを履くと靴内部が常に湿った状態になり、雑菌やカビの繁殖を促してしまいます。対策として、複数のブーツをローテーションし、履いたあとは十分な乾燥時間を設けましょう。ブーツを履かない日は、消臭剤や乾燥剤を使用するとより効果的です。
インソールを定期的に変える
インソールは足の汗や汚れを吸収するため、時間の経過とともに雑菌が繁殖し、悪臭の原因になります。使用頻度や汚れ具合などで異なりますが、最低でも1年に1回は新しいものに交換するとよいでしょう。
抗菌&通気性の高い靴下をはく
抗菌および通気性の高い靴下を履くことは、ブーツの臭い予防につながります。
抗菌効果のある靴下は雑菌の抑制に、通気性の高い靴下は足の蒸れ防止に効果的です。また、通気性が高く汗を吸収しやすい靴下がほしいなら、5本指タイプの靴下もおすすめです。
ブーツの臭いのよくある質問
ここでは、ブーツの臭いに関する一般的な疑問や悩みに回答します。臭い対策する際は、ぜひ参考にしてくださいね。
足が酸っぱい匂いがするのはなぜ?
足から酸っぱい匂いがするのは、雑菌が汗や皮脂などを分解する際に発生する「イソ吉草酸」や「酢酸」などが原因です。
足の裏には汗腺が密集しており、特にブーツのような密閉された環境では、臭いが発生しやすくなります。
洗っても足が臭いのはなぜ?
洗っても足の臭いが取れない場合は、雑菌が残っている可能性があります。普通の石鹸やボディソープで洗っても臭いが取れないなら、殺菌効果のある石鹸を試してみましょう。
また、洗ったあとはしっかりと乾かして、雑菌の繁殖を抑えましょう。
まとめ
ブーツの臭い問題は、普段からブーツを履く人なら誰もが経験する悩みです。臭いの主な原因である雑菌の繁殖を抑えるために、普段から足とブーツの両方を清潔に保ちましょう。
より効率的に臭い対策をしたいなら、消臭アイテムを使うのがおすすめです。