おねしょは子どもがいる家庭ではよくある出来事ですが、その対処に頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。
本記事では、マットレスの種類ごとの洗い方や臭いの取り方について解説します。おねしょ対策に便利なアイテムも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
マットレスの種類ごとの洗い方を紹介
おねしょをしたマットレスは、クエン酸や中性洗剤を用いて汚れや臭いを落とすのが基本です。
マットレスには水洗い可能な素材とそうでない素材があるので、下記の表を参考にしながら洗っていきましょう。
マットレスの種類 | 水洗い |
---|---|
高反発ファイバーマットレス | ◯ |
高/低反発ウレタンマットレス | △ |
コイルマットレス | ✕ |
ラテックスマットレス | ✕ |
高反発ファイバーマットレスの洗い方
高反発ファイバーは軽くて通気性に優れており、丸ごと洗える素材としても知られています。
ほかの素材と比べて手入れがしやすく、おねしょした際も対処しやすいのが特徴です。
01側生地を取り外してクエン酸水で洗う
マットレスの側生地が取り外し可能な場合は、まずは取り外してください。取り外した側生地をクエン酸水に浸け、優しく手洗いします。
熱に弱い素材なので、水か30度前後のぬるま湯で洗いましょう。手洗いしたあとに洗濯機にかけると臭いが取れやすくなります。
02マットレス本体をシャワーで洗う
マットレス本体は、風呂場などでシャワーを使って丸ごと洗うことが可能です。水洗いしてもおねしょの臭いが取れない場合は、側生地と同じようにクエン酸水をかけてみましょう。
03水気を飛ばしてから完全に乾かす
マットレスを洗い終わったら、タオルなどで余分な水分を吸い取ってください。その後、風通しのよい場所で自然乾燥させましょう。
直射日光はマットレスの素材を傷める可能性があるため、避けるのが無難です。可能であれば、扇風機やドライヤーの冷風を使用して内部までしっかりと乾かしてください。
高/低反発ウレタンマットレスの洗い方
ウレタン素材のマットレスには、水洗いできるタイプとできないタイプがあります。
水洗いできるか否かで手入れ方法が異なるので、製品の取扱説明書や公式サイトの商品ページを確認して、洗い方の指示に従ってください。
01側生地を取り外してクエン酸水で洗う
どちらのタイプでも側生地は洗えるので、取り外してクエン酸水に浸けて優しく手洗いしましょう。
手洗いしたあとに洗濯機にかけると臭いが取れやすくなります。
02マットレス本体の汚れを洗うor拭き取る
水洗いができるタイプは、薄めた中性洗剤やクエン酸水で汚れた部分を優しく洗ってください。
水洗いができないタイプは、おねしょで濡れた箇所をタオルで拭き取ってから、中性洗剤やクエン酸水で湿らせたタオルで拭きましょう。水濡れに弱い素材なので、しっかりと絞ってから拭き取ってください。
03水気を飛ばしてから完全に乾かす
洗浄後はタオルで表面の水分を吸い取り、風通しのよい場所で乾かしましょう。
直射日光は避け、温度と湿度が低い環境での自然乾燥が理想です。必要に応じて、扇風機やドライヤーの冷風を使って内部までしっかりと乾かしてください。
コイルマットレスの洗い方
コイルマットレスは、中に螺旋状のコイルを使用したマットレスです。耐久性の高さや体圧分散性に優れているのがメリットですが、ほかの素材のように洗えないのが難点といえます。
01クエン酸水で濡らしたタオルで拭く
コイルマットレスは側生地の取り外しができず、マットレス本体も水洗いできないので、クエン酸水で濡らしたタオルで拭いてきれいにしましょう。
生地の中まで水が染み込まないよう、固く絞ってから拭いてください。
02扇風機やドライヤーの冷風で乾かす
クエン酸水で拭き取った後は、扇風機やドライヤーの冷風を使用して、マットレスの湿った部分を乾かしましょう。
マットレスが完全に乾くまで、十分な時間をかけて乾燥させてください。
03拭いても臭いが取れないならクリーニングへ
自分で洗っても臭いが取れない場合は、プロのクリーニングサービスに相談することをおすすめします。専門のクリーニングサービスでは、コイルマットレス専用の洗浄方法と乾燥技術を用いて、臭いの元となる汚れを徹底的に除去します。
ラテックスマットレスの洗い方
ラテックスマットレスは高い自然抗菌力を持ちますが、水に濡れると変質する可能性があります。コイルマットレス同様、基本的にはなるべく濡らさない方向で洗いましょう。
01側生地を取り外してクエン酸水で洗う
側生地が取り外し可能であれば、取り外してクエン酸水に浸けて優しく手洗いしましょう。手洗いしたあとに洗濯機にかけると臭いが取れやすくなります。
02マットレス本体の汚れを拭き取るor部分洗い
マットレス本体の汚れは、クエン酸水で濡らして固く絞ったタオルを使い拭き取りましょう。
どうしても汚れが取れない場合は、40度以下のぬるま湯に中性洗剤を溶かし、汚れが気になる箇所だけを浸して押し洗いしてください。
03水気を飛ばしてから完全に乾かす
洗浄後はタオルで水分を吸い取り、素早く乾燥させてください。部分洗いをした場合、厚手のバスタオルなどをマットレスに押し当てて水分を吸い出しましょう。
水気を飛ばしたら、マットレスの形を整えて日陰の風通しのよい場所で乾かしましょう。
マットレスの匂いの取り方
マットレスからの不快な臭いを取り除くには、臭いの原因に直接対処する方法のほか、部屋全体の空気質を改善することも大切です。ここでは、臭いの元を排除する方法をご紹介します。
表面を軽く拭き取る
マットレスが汚れてしまった際は、まず清潔なタオルや柔らかい布を使用し、汚れた箇所を軽く叩くようにして水分を吸収させます。できるだけ多くの水分を取り除くことがポイントです。
ただし、強く擦るとマットレスの生地を傷める可能性があるので注意しましょう。
乾燥した日に日陰で干す
匂いを取り除く効果的な方法のひとつは、乾燥した日に日陰で干すことです。直射日光を避けることがポイントで、マットレスの素材を保護しながらも、しっかりと乾燥させることができます。
無香料の消臭剤を使用する
時間や手間をかけずに不快な臭いを消したいなら、消臭剤を使うのがおすすめです。
マットレスの素材を傷めないよう、布団や寝具にも使えるタイプを選びましょう。また無香料タイプであれば、新たな匂いで臭いをごまかすことなく、マットレス本来の清潔な状態に戻せます。
寝室が匂う場合は換気や空気清浄機も!
寝室全体の匂いが取れない場合は寝室の換気をこまめに行い、新鮮な空気を取り入れて臭いの元となるアンモニアや湿気を外へ逃しましょう。
また、空気清浄もあわせて利用することで、より快適な睡眠環境を作り出せます。
マットレスのおねしょ対策に!安心のアイテムを紹介
汚れたマットレスを洗うのは大変なので、おねしょの被害を抑えられるように事前に対策しておくのがおすすめです。
ここでは、おねしょ対策に便利なアイテムを3つご紹介します。
防水シーツを付ける
防水シーツはマットレスを水分から守り、おねしょが内部に浸透するのを防ぎます。
防水シーツは取り外し可能で洗濯機での洗浄もできるため、清潔に保ちやすく衛生的な睡眠環境を維持するのに役立ちます。
吸水性の高いベッドパッドを使用する
吸水性の高いベッドパッドを使用することで、不意のおねしょや汗などがマットレスに到達する前にキャッチし、マットレスを乾燥状態に保ちます。
また、防水シーツ同様取り外して洗えるのもメリットです。
おねしょ用のパジャマを着用する
おねしょ用のパジャマは、吸水性が高く速乾性に優れた素材で作られており、おねしょをした際に生じる水分をすばやく吸収します。
布団への被害拡大を防ぎつつ、洗うものはパジャマだけで済むので、おねしょの後始末の手間が省けます。
マットレスのおねしょのよくある質問
マットレスは洗う機会が少ないため、手入れをする際に疑問が生じることも多いでしょう。
ここでは、マットレスのおねしょに関するよくある質問について回答いたします。
マットレスはコインランドリーで洗えますか?
残念ながら、マットレスはそのサイズと素材のためにコインランドリーで洗うことは推奨されません。
多くのマットレスは水に浸すと内部の構造が損傷する恐れがあり、また乾燥させるのも一苦労です。
水洗いできるマットレスの場合でも、水分を含むとかなりの重量になるため、コインランドリーの洗濯機を壊してしまう可能性があります。
自分で手入れしても汚れや臭いが取れないなら、専門のクリーニングサービスの利用を検討しましょう。
マットレスを早く乾かす方法はありますか?
マットレスを自然乾燥させる際は、できるだけ立てかけて陰干しすることで、効率よく乾かせます。
また、天日干しができる素材の場合は、直射日光で乾燥させる方法もあります。ただし、素材の劣化を避けるため、この方法は短時間で行いましょう。
まとめ
本記事では、おねしょで汚れたマットレスの種類ごとの洗い方や、臭いの取り方を解説しました。
マットレスは素材によって洗い方が異なるので、それぞれ適した方法でケアすることが大切です。
また、おねしょ対策アイテムを使って、マットレスが汚れるのを防止するのもおすすめです。