【プロが解説】車の臭いの原因は?消臭方法を紹介 - カルモアダイレクト

【プロが解説】車の臭いの原因は?消臭方法を紹介

車に乗り込んだとき、もわっとした不快な臭いを感じたことはありませんか。シート・フロアマット・エアコンなど、車の中はカビが好む「温度」「湿度」「栄養源」の3大条件が揃いやすい環境。

不快な臭いは運転の妨げになるだけでなく、快適なドライブ体験を損なう原因にもなるため、しっかりと対策することが重要です。


この記事では、プロの視点から車の臭いの主な原因と、それに対する効果的な消臭方法を紹介します。簡単にできるものからじっくりと時間をかけて行うものまで、さまざまな対策を解説しているので、自分に合ったものを試してみてくださいね。

車の臭いの3つ原因を紹介

車の臭いを対策するなら、まずは臭いの原因を知っておきましょう。イヤな臭いの原因は、タバコ・汗・皮脂・カビなどさまざま。

車内はカビが発生する原因の「温度」「湿度」「栄養源」の3大条件が揃いやすい場所でもあるため、正しい知識を身に付けて対策してください。


シート&フロアマットへの染みついた臭い

車のシートからするイヤな臭いは、タバコ・体臭・汗・生乾きなどが主な原因です。シートは車の中でも臭いが染みつきやすい場所。

体が密着するため、夏場で汗をかいたときや雨に濡れた状態で運転すると、臭いが染み込んでしまいます。

また、染みついた香水などの香り成分がほかの臭いと混ざり合うことで、不快な臭いに変わってしまうケースもあるので注意しましょう。


シート同様、臭いの原因になりやすいのがフロアマットです。フロアマットは雨・泥・埃などの汚れが付着しやすく、放置しておくとカビが発生してしまいます。

また洗ったあとの乾燥が十分でないと、カビが繁殖したり生乾き臭がしたり逆に臭いの原因になるので気をつけましょう。

エアコンのカビの臭い

エアコンから生乾きのような臭いがする場合は、カビが原因の可能性が高いです。エアコン内部にある冷たい風を作る装置(エバポレーター)は、周囲との温度差で結露が発生します。

そこに外部から入ってきたゴミや埃が付着し、カビが繁殖しやすい環境が完成してしまいます。エアコンをつけたときにイヤな臭いがするなら、内部でカビが発生していると考えてよいでしょう。

食べこぼしや皮脂といった汚れの臭い

食べこぼしや飲みこぼし、皮脂・ペットの毛や唾液といった汚れも臭いの原因です。シートやフロアマットに付着した汚れを放置していると、カビや菌が繁殖したり汚れが腐敗したりして悪臭が発生します。

また狭い車内は臭いがこもりやすいため、ファストフードや弁当などの臭いが強いものを食べる際も要注意です。

車内の臭いの対策6選

簡単にできるものから準備が必要なものまで、臭いの対策はさまざま。臭いが気になる場所に合わせて、適切な対策をとることがポイントです。


定期的に換気を行う

閉鎖された車内は臭いがこもりやすいため、定期的に換気して新鮮な空気を取り入れることが重要です。

最も簡単なのは窓を開けて換気する方法。対角線上の2か所を開ければ、空気の圧力差で4か所全部開けるよりも効率的に空気を循環できます。


真夏や真冬など窓を開けづらい場合は、エアコンを活用するのがおすすめです。エアコンの設定を外気導入にすることで、外から新鮮な空気を取り入れて車内をリフレッシュできます。

車内の温度を外気温に近づけられるので、窓ガラスの曇りを防止できるのもメリットです。


埃や汚れを掃除する

普段から埃や汚れを掃除することで、悪臭やカビの発生を防止できます。埃や皮脂などの汚れは時間が経つと蓄積され、やがてカビの繁殖や悪臭の原因になります。

こぼれた食べかす・飲み物を放置したり、シートやフロアマットに埃・泥が付着したりすると、湿気と相まって不快な臭いを発生させるため注意が必要です。

車内を清潔に保つために、月に1回程度はフロアマットを洗い、掃除機をかけて目に見える汚れを取り除きましょう。


シートについた汚れを拭き取る

きれいに見える車のシートも、実は汚れが染みついている可能性があります。掃除機で目に見える汚れを取り除いたら、洗浄液に浸したタオルで水拭きしましょう。

その後、固く絞ったタオルで浮き出た汚れを拭き取り、最後に乾いたタオルで乾拭きしてください。生乾きを防ぐために、乾拭き後も十分に乾燥させるのがポイントです。


エアコンのフィルターを交換する

エアコンから出る風の臭いが気になるなら、フィルターを交換しましょう。エアコンのフィルターは、埃や花粉などの汚れをキャッチするのが主な役目。

使い続けて汚れが溜まるとエアコンの効きが悪くなるだけでなく、カビが繁殖し悪臭も発生してしまいます。

1万km走行ごと、もしくは1年に1回を交換タイミングの目安にしましょう。


消臭成分がある消臭剤を使う

手軽に臭い対策したい場合は、消臭成分がある消臭剤を使うのがおすすめです。消臭剤はシートやマットの汚れた箇所にスプレーするだけで、簡単にイヤな臭いを消すことができます。

スプレータイプ・設置タイプ・吊り下げタイプなどさまざまな種類があるので、設置のしやすさや見た目など自分の好みに合ったものを選びましょう。


より車内を清潔に保ちたいなら、細菌・花粉・粉じんなどのアレルギー物質を除去できる消臭剤をチェックしてみましょう。

防臭と花粉・アレルギー対策が同時にできるため、空気清浄機の代わりとして使用できます。

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強いニオイには脱臭装置を使う

車内に強い臭いが染みついているなら、脱臭装置の使用を検討しましょう。脱臭装置とは、車内に30分から1時間程度置くだけで染みついた臭いを除去できる便利なアイテム。

臭い除去にはさまざまな方法がありますが、体臭・ペット臭・カビ臭など幅広いニオイに対応したいなら、脱臭力と除菌力の強いオゾン脱臭装置がおすすめです。

おすすめしない車の臭い対策

車の臭い対策にはさまざまな方法がありますが、なかにはあまりおすすめできないものもあります。根本の原因を解決することが臭い対策では非常に重要なので、正しい知識を身につけましょう。


芳香剤でニオイをごまかす

車内の臭いが気になるからといって、芳香剤でごまかすのはおすすめできません。

芳香剤は悪臭を抑えるのに効果的ですが、根本的な臭いの原因は除去できないので注意してください。また、ほかの臭いと混ざって不快感が増す可能性もあるため、芳香剤だけに頼らず原因を突き止めて適切な対策をしましょう。

ニオイの原因を放置する

シート・フロアマット・エアコンなど、悪臭を放っている場所が特定できたら放置せずにしっかりと対策しましょう。

消臭剤を置いたり車内を換気したりしても、臭いの発生源が残ったままだと一時的な解決に過ぎません。臭いの原因に合わせて対策すれば、余分な時間やお金を使わずに済みます。

臭いが取れなければ車内クリーニングがおすすめ

臭いの対策を実践しても解決しない場合は、車内クリーニングがおすすめです。車内クリーニングは、専門のプロが臭いの原因を特定して取り除いてくれるサービス。

自分で対策するより割高になってしまいますが、車内の隅々まで徹底的に清掃し、ピカピカの愛車でドライブを楽しみたい人はぜひチェックしてみましょう。

まとめ

本記事では、車の臭いの原因と消臭方法について解説しました。臭いの原因にはさまざまな種類があり、それをしっかりと把握したうえで正しい対策をとることが非常に重要です。

イヤな臭いはドライバーや乗員全員が不快になってしまうので、こまめな清掃・メンテナンスを心がけ、快適な車内空間を作りましょう。